『ジェーンとシャルロット』1991年に亡くなったセルジュ・ゲンズブール。フランスで一時代を築いた稀代の文化人(作曲家、作詞家、映画監督、歌手、俳優)の娘であるシャルロット・ゲンズブールが、初めて監督として母であるジェーン・バーキンを撮ったドキュメンタリー。ジェーンは、映画完成後の今年7月に逝去。 何を隠そうわたしは、10代から20代にかけて、この美しい母娘にかぶれていた。 娘のシャルロットとの出会いが先だったのだが、デビュー作の『なまいきシャルロット』を観たときは、あまりの可愛さにぶったまげた。 線の細い、というより線の境界が曖昧な儚い少女。 目と唇だけが潤んでいて存在をアピールする。 日本で…