赤のブレザー 店主のワードロープのなかでもっとも稼働率が低いアイテムのひとつに赤いブレザーがある。平均的には数年に1回くらいの頻度でしか、袖を通すことはない。礼服よりもクローゼットのなかにぶら下がっている。 いま思い出せるのは、10年ほど前に友人の結婚式の2次会パーティに着ていったきりだと思う。 ブレザーのワードロープは、紺、キャメル、ブラックウオッチそして赤の4種類をラインナップしている。 いちばん稼働率が高いのは、もちろん紺。キャメルとブラックウオッチもそこそこ着る機会がある。紺が続いたときなど、変化を取り入れるときに重宝する。 いっぽうで赤のブレザーは、さすがの店主でも普段街中を歩くとき…