ロベール・ブレッソン監督 仏 1959 76分 ☆☆☆☆ どこかで見掛けたヒロインが凄く綺麗だったので鑑賞。ロベール・ブレッソン初見。ウィキによるといわゆる役者らしい「演技」を嫌い、作品毎に素人ばかり起用し続けたという。宮崎駿か。 パリで貧しい暮らしを送る青年ミシェルはある時ほんの出来心からスリに手を染めるが、それは次第に仲間を伴った大がかりなものへとエスカレートしていく。 冒頭にこれは犯罪映画ではなく、青年の悪夢的日々からの脱出を描いたもの云々という字幕が入るとおり、孤独で不器用な青年の心情がスリという行為を通して内省的に描かれる。スリは勿論犯罪だが同時に彼にとって唯一の社会との接点であり、…