「私どこにいてもその場に相応しいと思われる”役”を演じてしまうんです」 通い始めてもうすぐ1年たつカウンセリングで、ぽろっと私がつぶやいたセリフ。 無意識に口から出た言葉だったが、これでようやく気づいた。 私の苦しみの根源はここにあると。 田舎の、大してお金もない家庭の、3人兄弟の真ん中として生まれた。当然親の愛情の争奪戦である。 兄は第一子として、妹は末っ子として可愛がられた。可愛がられる理由がないと思った私は、とにかく親の言うことをよく聞き、勉強をし、真面目で従順な優等生として生きてきた。その役をやることが愛情を受ける唯一の方法だと思っていた。 恋人といるときは彼の言うことに従い、彼を尊敬…