延々と続く上り坂。行く先を見れば滅入るばかり。肩にしたザックはますます重くなる気がする。登山靴が妙に重い。地球の重力に反して上に向かう事は楽ではない。そんな事をいつも感じている。早く尾根が平坦にはならぬか。気をつかうが脚は楽になるトラバースルートにはならぬか。そんなことを考えて山を歩いている。 自転車も変わらない。長い登坂だ。ギアは軽くした。歩くより遅いかもしれないが、サイクリストとしては愛車からは降りる事はしない。頑張れる限り頑張る。もちろん押して歩くのも仕方ない。登山にもサイクリングにも敗北は無いのだから。 どちらの場合も、登っているときの自分の目線は何処にあるだろうか。本当は目線は先に向…