ちょっと久しぶりの文学座アトリエにて『マニラ瑞穂記』観劇。 素晴らしかった!フィリピンがスペインから独立した年のマニラ日本領事館が舞台。独立運動を支援した日本の志士たち、貧しさからアジアに売られた〈からゆきさん〉たちの生命力がかっこよかった。途中から私は彼女たちの視線でこの舞台を観ていたと思う。 神野宗さんの女衒・秋岡とからゆきさんたち、秋岡と浅野雅博さんの日本領事・高崎の、関係が変化する展開がとてもおもしろかった。浅野さんの穏やかに見える高崎がたまに見せる鋭い表情にゾクっとなる瞬間も。じゃなきゃ日本領事が務まらないだろう。私、女衒の秋岡と行動を共にし領事館に現れたからゆきさんのタキ(鹿野真央…