感性的労働の論理としての唯物弁証法 「一つの前提された主体としての人間の現実的な歴史」の創造の論理、これがマルクスの明らかにしようとした論理なのである。つまり、すでに人間となった人間、類的諸力を有する人間が場所において現実的にすなわち感性的人間が対象たる自然に働きかけ、変革し、歴史を現実的に創造する、この論理をマルクスは解明しようとしているのである。いいかえれば、人間を実践主体としてとらえ、その実践の論理を明らかにしようとしたということである。 「類的存在としての自己にたいする人間の現実的な活動的態度、あるいは、一つの現実的な類的存在としての、すなわち人間的存在としての実をしめす彼の活動は、た…