Marcel Pagnol
フランスの国民的劇作家・映画監督。 1895年2月28日、マルセイユ郊外のオーバニュ生まれ。 『マリウス』、『ファニー』、『セザール』の3部作などの戯曲で知られる。 1932年、映画雑誌「レ・カイエ・デュ・フィルム」創刊と共に自らの映画製作会社レ・フィルム・マルセル・パニョルを設立。 1974年4月18日、パリにて没。
プロヴァンスという響きに弱い。そんな理由で鑑賞。タイトルって大事~。1990年に公開されたこの作品、古いけど古くない。そして主人公のマルセル役 Julien Ciamanca が美少年。 フランスの国民的作家マルセル・パニョルの自伝的小説「少年時代」3部作を映画化したそうです。マルセルが9歳になった夏のプロヴァンスの別荘での出来事がマルセルの夏。その続編がマルセルのお城という2本になっていますが『君の名前で僕を呼んで』的な要素は一切ありません。キアヌ・リーブスの幼少時代か?と思うようなルックスの主人公。映画出演はこの2本だけのようです。原作者マルセル・パニョルが1895生まれで、9歳の記憶です…
表題作は、そういえば今年はまだ Modiano を読んでなかったな、と気づいて取りかかった。それからほぼ2ヵ月。ふだんは1週間もすれば粗筋を忘れてしまうこともあるのに、これは本にはさんでいる読書メモを見てすぐに思い出した。秀作でしょう。 冒頭の舞台はフランスの the Foraz という丘陵地帯(?)にある山荘。いま調べると、スイスとの国境近くの山中に Foraz(フォラ)という村らしきところがあり、たぶんリゾート地なんだろう。 ぼくは3年前の夏、マルセイユ郊外の町オバーニュのさらに郊外にある、ラ・トレイユという村を訪れ、マルセル・パニョルにちなんだ〈マルセルの小径〉を散歩したことがある。その…
以前まとめてみた《 「寅さん」前夜……松竹1968! - 4310(昭和94年2月~) 》の前の年、 1967年の松竹のラインナップも気になったのでまとめてみました。 きっかけは、この6月に衛星劇場で放送された 佐藤友美さんの主演第一作『さそり』(水川淳三監督、野村芳太郎・森﨑東脚本)。 調べてみたら、『さそり』の前には『かまきり』があり、 その後も『三匹のかまきり』『夜のひとで』と続いたんですね。 岡田茉莉子~加賀まりこライン(ときどき桑野みゆき)の、いわば「大船調悪女」路線。 同時上映で大島・喜重・篠田のヌーベルバーグ組(プラス近代映協)が援護射撃。 橋幸夫・由美かおるの歌謡アイドル映画、…
ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m「人々が幸福を難しいことだと思うのは、過去を実際より良く、現在を実際より悪く、未来を実際よりも不安定だと考えるからだ」 By マルセル・パニョル といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。 *未来って何ですか? 未来を目指す上で重要な事は何か?ワタクシは「未来に描く明確なビジョン」もそうであるが、ソレ以上に大事なのは「ビジョン通りに行かなかった場合の臨機応変な対応」だと考えてる次第であり、今のニッポンは前者が足りないのもであるが、後者はソレ以上に足らないのである。アメリカのトップ企業に何が凄いって、前者もだけど後者に長けたエリートが育つ&集まっ…
職場の後輩の話である。残業を終えて帰宅すると、五分も経たないうちに玄関のベルが鳴った。インターホンに出ると、「上の階に引越してきた〇〇です」と男性の声。ドアを開けると、大柄な若い男性が立っていた。が、なんだか変。とくに話すこともないから切り上げようとするのに、曖昧な笑みを浮かべたまま立ち去ろうとしないのだ。肩越しに部屋の奥を見られている気がしてドキリとしたとき、誰かが階段を上ってくる足音が聞こえた。男性がそちらに気を取られた隙に、彼女は少々強引にドアを閉めた。「よその家を訪問するには遅すぎる時間だし、帰ってきたのを見ていたかのようなタイミングだし、引越しの挨拶なのに手ぶらだしで、引っかかってた…
何を笑うかによって、その人の人柄が分かる。 マルセル・パニョル
★★★☆☆ 内容 映画評論家による評論集。 感想 1989年に出版された映画評論集なので、当然この頃に公開された数々の映画について書かれている。それぞれの映画の内容をかなり詳細に取り上げて言及している部分があるので、たとえ昔観た映画でも、その内容をしっかり覚えていないとあまりピンとこない。観ていない映画に関しては、そもそも細かい部分は読んでもよく分からないので、ただ読み流すだけになってしまった。なので、この本をちゃんと味わうには、各映画を観た直後にその評論を読んでいくというスタイルが良さそうだ。それから翻訳がぎこちなく、読みづらく感じる部分が多かった。 (映画に適用されるテストがあるとしたら、…