Marcel Pagnol
フランスの国民的劇作家・映画監督。 1895年2月28日、マルセイユ郊外のオーバニュ生まれ。 『マリウス』、『ファニー』、『セザール』の3部作などの戯曲で知られる。 1932年、映画雑誌「レ・カイエ・デュ・フィルム」創刊と共に自らの映画製作会社レ・フィルム・マルセル・パニョルを設立。 1974年4月18日、パリにて没。
★★★★☆ あらすじ 恋人がブラジルに行ってしまった若い女性とそれを見守る島民たち。 www.youtube.com 感想 タイトルからして高尚な男女の恋愛物語かと想像していたのだが、実際はもっと広い意味での愛、大きな愛を描いた物語だった。島を出て行った青年が残していった恋人と父親、そしてそれを気遣う島民たちの様子が描かれる。 島の船着き場の前にある倍賞千恵子演じる主人公が手伝う売店で、暇な島民たちが溜まってお喋りし、だらだらと過ごしているシーンがなんだかいい。自分の仕事の都合で出たり入ったりしながら、皆が気ままに過ごしている。こんな感じで仕事ができるなら楽しそうだ。 // そこに集う島民たち…
「着いたぞ。 あれが新しいお屋敷だ。我々の別荘だよ」そして、私の生涯で最も美しい日々が始まった。 『プロヴァンス物語 ~マルセルの夏~』 "La Gloire de mon père" 『プロヴァンス物語 ~マルセルのお城~』 "Le Château de ma mère" ジュリアン・シアマーカ,フィリップ・コーベール,ナタリー・ルーセル,ジョリ・モリナス, テレーズ・リオタール,ディディエ・パン 1990/イヴ・ロベール フランス人 マルセルが 家族と過ごした 少年時代の 忘れられぬひとときを 振り返るお話。 www.youtube.com 原作は小説家であり劇作家の マルセル・パニョルの…
⑮暑いので夏とは思いましょうが、蝉の声がないのは非常に物足りないです。その代わり盛んに秋の虫が鳴いていますから夏と秋とが一緒に来た感があります。一度で良いから大好きな蝉の声を聞きたいと思っておりますが、それが得られないのはまことに残念です。 毎日音がするのは自動車ばかりこれは暑くなったので、猛烈に走りまわりますが、(暑くなると歩く人が少なくなるので、自動車の数がいよいよ多くなります)あのブーブーではどうもよい印象が残りません。」 蝉は日本ではおなじみの虫ですが、ヨーロッパには、イギリスに1種、ギリシャ、イタリア、南仏、スペインなどの地中海沿岸に何種類かの分布があるそうですが、少数派。日本には3…
昭和59年3月2日1版1刷 ①生涯を「女の一生」の役づくりに賭ける ②再度の音楽学校受験に失敗し失意の帰郷 ③母のこと、女学校代用教員時代のこと ④女優をこころざし築地小劇場の門を叩く ⑤築地小劇場分裂ののち「築地座」へ移る ⑥真の芸術を目指し「文学座」を結成 ⑦大きな反響を呼んだ文学座創成期の勉強会 ⑧勝手が違い戸惑った映画初出演の思い出 ⑨苦難に耐え新劇を守り続けた戦争当時 ⑩心の支え求めて結婚―仕事にも刺激に ⑪「女の一生」で戦後初の芸術院賞受賞 ⑫幾多の試練を越えてさらにわが道を行く ・女の一生を昭和43年で上演回数500回を超える。布引けいが14歳から60歳になるまでを演じ分けた作品…
アマプラにてアレクサンダー・ペイン『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』を見た。ここ数日、仕事したり、酒を飲んだりしている間に「今後の人生で自分は気の利いたことは一つも言えないだろうし、つまんない奴だなあと周り(特に若者)から思われるんだろうし、性欲に溺れるかもしれないし、子供もできないだろうし、どんどん年下はバカか卑しい人ばかりにも見えるんだろうし、何か理があることをしたつもりでも明らかに間違っていたりするんだろうし、それで周囲から距離を置かれるんだろうけど、どうせ全部どうでもいいことなんだろうな」とモヤモヤ頭をよぎり続けていたことが、まんま映画の中で問われているように見えて驚いた…