あらためて確認すると、ここでいう社会設計の目標は、社会の存続と両立しないような幸せ観の、背景にある感情や感覚の枠組を、社会環境を通じて取り除いていくことです。「他人の不幸せと無関係に成り立つ自分の幸せがあるという感覚」や「他人の理解や承認と無関係な尊厳のあり方」を生じにくくすることです。 むろん、そうした幸せ観が個別に存在するのは仕方ありません。でも、そうした幸せ観が一般化したら社会は存続できません。(宮台真司『日本の難点』幻冬舎新書、2009) こんばんは。昨夜、マル激トーク・オン・ディマンド 第1019回「だから安倍・管路線では日本は幸せになれない」(2020年10月17日)を観ていたら、…