May Sarton (1912-1995)ベルギーの小説家・詩人。『独り居の日記』をはじめとする日記も有名。4歳のとき父母とともにアメリカに亡命。女優になり、劇団を主宰するが挫折。1938年の処女詩集を上梓してからは著述に専念した。1960年代後半、小説のなかで同性愛を表白したことで大学の職を追われ、本の出版も中止された。1978年にパートナーとの別離や、小説『総決算の時』への悪意ある酷評、乳がんの手術などが重なり、鬱状態となる。しかし、自然・読書・友人・ファンに支えられて、あるがままの自分を受け入れ、回復していった。
『一日一日が旅だから』
『今かくあれども』
『総決算のとき』
『猫の紳士の物語』
『ミセス・スティーヴンズは人魚の歌を聞く』
『独り居の日記』
『回復まで』
『海辺の家』
『私は不死鳥を見た―自伝のためのスケッチ』
『82歳の日記』
『夢見つつ深く植えよ』