■ヘルマン・シュミッツ『身体と感情の現象学』(小川たかし編、産業図書、1986)を図書館で手に入れて読む。 「アンリ・ミショーはメスカリンによる幻想について報告しているが、そのなかでかれは、とあるグラフ雑誌の表紙を飾るカヴァーガールの写真を見たときにかれのうちでそのような状況が生まれた様子を、ゾクゾクするようなタッチで描いている(17)。」(第三章、p.158) とあるのが目に留まったので、章末注(17)を見ると、ドイツ語訳に加えて原文: L’infini turbulente, Paris 1957 と言及があった。そこで図書館でミショー全集(青土社)を探してみると、巻Ⅳの「荒れ騒ぐ無限 第…