「えーと、つぶ貝の刺身、和風ガーリックポテト、玉ねぎのたまねぎソース、たこ焼きのミートパイがあるよ」 「・・・?」 *** 漢字で書かれているのに何がなんだかわからない、それが中華の料理名である。英訳でもついていればいいが、いつもあるとはかぎらんし、個々の文字は読めて意味もとれるのに、組み合わせるとチンプンカンプンなのはどうもすわりがわるい。 知っている漢字をたよりに適当にたのんで、何がでてくるかと期待するのもたのしいとはいえ、気の張る席ではできないし、やはりイメージどおりの料理がでてきてくれたほうが、世話がないのはたしかである。 そういう意味では、あまりちゃんとわかっても趣がなくなるのでほど…