MODIGLIANI 雪でぬかるんだ泥道で、頭をうなだれている男がいた。彼の名前は、カール・ベンツ。 1888年に、彼は自動車をつくったが、誰も見向きもしてくれなかった。その12年後の1900年、ウオールストリート・ジャーナル紙の社説「最近、自動車を街で見かけるが、舗装道路がなくては、役に立たない。やはり山野でもどこでも走れる馬車に勝るものはない。自動車は、一過性の流行になるだろう」と誤った予言をしていた。 これに敏感に反応したのが、ヘンリー・フォードだった「庶民の意見を聞いていたら、”これからはもっと早く強く走れる馬車の時代だ”というだろう。マーケティングを一切無視して、私のガッツ・フィーリ…