アッバス・キアロスタミ監督の映画作品。
84歳の大学教授「タカシ」、デートクラブでアルバイトをする女子大生「明子」、明子の恋人「ノリアキ」の3人を中心とした物語。
イラン人であるキアロスタミが監督を務め、日本人キャストとスタッフを使用し、日本で撮影された。第65回カンヌ国際映画祭コンペテイション部門正式招待作品。
Like someone in love
最近、新ショウガの甘酢漬けにはまっている。言ってしまえば、寿司屋のガリに近いのだが、多少甘みを抑え少し厚めにスライスしているので、サクサク食べられてどんなお酒にでも合う。本来は箸休めの一品なのだろうが、常に大量摂取の誘惑と戦っている。 そういえば学生時代、友人と入った寿司も出す居酒屋で、大量のガリ(タダです)をお皿に乗せ、焼酎のアテにしている僕の姿に友人はあきれ顔で「・・・ガリ小僧なんやね」と一言。その記憶は何故かしっかりと定着し、その後、寿司屋で多めのガリをいただくときの免罪符として、「ガリ小僧」を自任するようになっていた。とはいえ、寿司の箸休めとしてのガリの「多め」は、常識の範囲内での「多…
2024年03月31日号(通巻793号) 表紙:増田梨沙さん (2013年生まれ・4代目スイちゃん……もうすぐ卒業) 3月20日(水)発売 NHK-VIDEO みいつけた! 『チャレンジ!スイちゃん〜めざせ!だいせいこう』 3月29日(金)19:00 Eテレ みいつけた! 『みんなのスイちゃんリクエストスペシャル』 www.nhk.jp
ラブ・フォー・セールCesare Mecca タワーレコード Amazon youtu.be スタンダード曲からLOVEをテーマに選んだ9曲をスタイリッシュでスリリングなモダン・ジャズを披露、マッシモ・ファラオのトリオをバックに縦横無尽のソロを展開!久しぶりの天才トランペッターの登場! 1. ラブ・フォー・セール Love For Sale (Cole Porter) 6:302. あなたは恋を知らない You Don’t Know What Love Is (Gene De Paul) 8:593. 恋のチャンス Taking A Chance On Love (Vernon Duke) 5…
2024年03月24日号(通巻792号) 表紙:高田直久さん 3月23日(土)16:30~ アテネ・フランセ文化センター 脚本(シナリオ)で観る日本映画史 第八弾 第2回 『片足のエース』1971年 101分 脚本:井手雅人 監督:池広一夫 https://www.j-writersguild.org/entry-info.html?id=534720
予想していたよりもどう反応すればいいのか難しく、掴みどころがなく、壁のようなものを感じる。この捉えどころのなさを必要としている人々がいるのだろうと自分で言ってしまうと、本当にただ「興味が持てない」という酷な感想になってしまう。すれ違う人たちがハローワークの受付、バスの運転手はじめ決して感じ良くもなく、違うルールやシステムの中で生きている異星人同士のような話が通じ合わない壁をヒロイン共々感じさせる。それが『ライク・サムワン・イン・ラブ』の奥野匡が出ていることでキアロスタミの映画と結び付けられるほど、日本の社会構造に触れていると断言できるほど力強くはない。(そこに居場所を求める人がいる空間であって…
◎新作ロードショー ビニールハウス 《3月15日(金)から 東京 シネマート新宿ほかで公開》 貧困のためビニールハウスで暮らす訪問介護士の女性。ある事故をきっかけに犯罪に手を染めていく。(2022年 監督/イ・ソルヒ) コール・ジェーン-女性たちの秘密の電話- 《3月22日(金)から 東京 日比谷 TOHOシネマズ シャンテほかで公開》 人工妊娠中絶が違法だった1960年代のアメリカで、道端に出現した貼り紙「妊娠?助けが必要?ジェーンに電話を」……女性の権利のために活動した人々の実話を映画化。(2022年 アメリカ 監督/フィリス・ナジー) パスト ライブス/再会 《4月5日(金)から 東京 …
何だよ、それっ、随分ショボい話だなって・・・ いやいや、私にとって、電卓、五線譜、メモ紙は必需品なのです。 どう必要なのか・・・耳コピ手順を説明します。 01:まず、耳コピする曲を決め、WaveToneで解析します。 スペクトル分析図が現れます。分解能は一拍=960(実際はその約1/16) 02:MIDI編集ソフトDominoを立ち上げます。 WaveToneの分解能に合わせて、分解能一拍=960に設定。 03:分解能を同じに設定しても、表示方法が異なります。 WaveToneは 一小節の中の何拍目の、分解能の数字で表す。(例:003:02:485) Dominoは 一小節の中のどの位置かを表…
◎新作ロードショー ローリング・ガール 《2月2日(金)から 東京 シネマート新宿ほかで公開》 韓国料理・キンパの店を任された女性が、様々な客との出会いを通して成長する。(2023年 韓国 監督/クァク・ミンスン) フジヤマコットントン 《2月10日(土)から 東京 ポレポレ東中野ほかで公開》 山梨県の障害福祉サービス事業所「みらいファーム」の日常を記録。農作物や花を育てたり、綿花を栽培し、糸にして織物にする日々。(2023年 日本 監督/青柳拓) Floating Holidays 《2月16日(金)から 東京 キネカ大森ほかで公開》 産業医から適応障害と診断され、療養生活を送る女性。弟との…
ヴィム・ヴェンダースの日本好きというか、小津安二郎に対する敬愛は、『東京画』などで知っているけれども、『東京画』は『東京画』と言いつつ、記憶に残っているのは笠智衆との対話って感じで、エッセイ漫画ならぬエッセイ映画って感じ。ヴィム・ヴェンダース監督のナレーションでスケッチが綴られていくって作りだった気がする。 それも無理もないので、前にも書いたけれど、同じく小津安二郎を敬愛するアッバス・キアロスタミが『ライク・サムワン・イン・ラブ』を日本で撮ったときも、東京と言いつつ、実際の撮影は静岡だったり。そりゃ予算的にも、時間的にも制約が多くなってしまうのは仕方なかった。 言葉の問題もあるが、それに加えて…
2023年、今年も今年でいろいろあったけれども、そんななかでもまあぼちぼちと本を読んだり映画を観たりなんだりとしていたので、今年こそはその振りかえりをしようと思います。本、映画、その他、の部門になる予定。 本 ハン・ガン『すべての、白いものたちの』 あんまりにも美しいんで読み終えてしばらくどうしていいかわからなかった。読みはじめの印象は小説というより詩集なのかなという感じだったけど、読み進めるにつれてある物語の輪郭が浮かびあがってくる構造は間違いなく小説のそれだった。物語の全体がさびしさと静けさに満ちていて、読んでいるあいだはほんとにしんしんと雪の降る夜にひとり飲みこまれたような心地がする。で…
短編集「女のいない男たち」より『イエスタデイ』を考察します。 こちらの短編は、主人公である語り手(谷村)の友人である木樽の恋愛事情がメインのストーリーです。 木樽は生まれも育ちも東京なのに、関西弁を習得したり、ビートルズの「イエスタデイ」を関西弁バージョンに替え歌を作ったり、自分の恋人と主人公とを付き合わせようとするなど、かなりトリッキーな行動をします。 しかし、これらは木樽の特異性を示すエピソードです。主題とは関係がありません。 yesterday 女のいない男たち (文春文庫 む 5-14) 作者:村上 春樹 文藝春秋 Amazon