独断で大変申し訳ないが、「良書」と感じた。 これこそが「邂逅」である。 ジプシー(ロマ)をアルメニアやロシア、そしてインドに追う内容である。 自費出版なのかもしれないが、プロの編集者の手が入っていないような文章なのは残念だが、全般的に楽しく読めた。 船戸与一の「砂のクロニクル」など、私にも関連がある書物にも触れている。 そして、やはりアルメニア。私が初めてアルメニアに行った時と、それほど離れていない時期の話である。自分の旅が甦り、ある意味で特別な感情を抱いた。(だから、誰もが「邂逅」を感じる訳ではないだろう) 圧巻はインドのラージャスターンのジョーギー(砂漠地帯を移動しながら生活する人々で「ジ…