ホアキン・フェニックスとジョン・C・ライリーが組んだ段階で、ただならぬ傑作となることは決まっている。これまで観たどんな西部劇よりも血の通った、生々しく、どこか温かな映画だった。なにが幸せなのかと迷ったときは「私が何よりも幸せだと思う瞬間は、はるか西部の荒野で、十分な薪を焦がす火と過ごす時間だ。私は座って、私は脚を組んで座って、ぬくもりを楽しみ、青い煙が上るのを見つめる。どんな贅沢品も、この自由な時には代えがたいものがある」という、この映画の中にある滋味深い台詞の一節を思い出そう。 映画『ゴールデン・リバー』公式サイト