『ジョーカー』の終盤、“静かな笑顔”が怖すぎた理由とは? 「怖い」って、叫んだり暴れたりすることじゃないんだなって思った。『ジョーカー』の終盤、アーサー(ホアキン・フェニックス)が見せたあの“静かな笑顔”に、鳥肌が立った。 「静けさ」が恐怖を生む演出 この映画は、暴力よりも“静けさ”で不気味さを際立たせていた。無音に近い空間で、アーサーがゆっくり微笑む。言葉も音楽もなく、ただ「笑っている」だけなのに、どうしてあんなに怖いんだろう。 「笑顔=安心」の裏切り 私たちは普段、笑顔=安心・好意のサインとして受け取っている。でも、アーサーの笑顔にはそうした安心感が一切なかった。「この人、もう戻ってこれな…