回復期リハビリテーション病棟(以下、回リハ病棟)では全国的に病床数及び提供単位数の拡充が進み、量的評価のみならず質的評価を問われるようになりました。具体的には回復期リハビリテーション病棟入院料1~6の算定に定められた基準にあるように、リハビリテーション実績指数(以下、実績指数)や重症患者割合、そしてその改善率、在宅復帰率などが挙げられます。 このうち実績指数にはジレンマがあります。実績指数の算出には、2つの数値が関与します。1つはFIM利得(入院時と退院時の運動FIMの差)。もう1つは在院日数です。細かい計算式は割愛しますが、端的に言うとFIM利得を在院日数比率(各疾患別の回リハ病棟の上限日数…