かんき出版(Amazonより) 【あらすじと感想】 池田敏雄が入社してすぐの1947年の秋、富士通では電話機のダイヤルの作動にトラブルが起きる問題が発生した。池田は約1年をかけて、力学の基本である運動方程式を立てるところから始まる徹底した解析を行い、原因を突き止める。 1954年には日本初のリレー式計算機「FACOM 100」を開発し、真空管を使った計算機よりも速度は遅いが、安定して寿命が長く、ノーベル賞受賞者の湯川秀樹が「人手では2年はかかる計算を3日で解いた」と高く評価した(現在ではものの数秒で計算できるという)。 *池田敏雄とFACOM100 1964年にコンピュータ業界のガリバー、IB…