シ・ベ・リ・ア。 宮崎駿監督「風立ちぬ」でも注目された明治⇒大正⇒昭和にかけて一世を風靡した、不思議な和洋菓子だが、もともとはパン屋さんが作って売っていたようだ。 パン焼き釜の余熱を利用してカステラ生地を焼き、間に羊羹を挟んだ、というのが誕生の定説。とはいえ存在自体が謎に満ちた日本独自のミステリーなお菓子だと思う。 特に大正から昭和は全国的な人気だったようだ。 作るのに手間がかかるので、時代がすすむにつれて(昭和から平成にかけて)、いつの間にかどこかへと消えていった。 あんこ界のすい星のごとく。 だが、そんな空白の時間軸にも負けず、今もひっそりと(?)大正モダニズムの詰まったシベリアをつくり続…