E・E・スミス(“ドク”・スミス)のSF小説「レンズマン・シリーズ」に登場するエリート銀河パトロール隊員の呼称。
劇中世界では地球人が既に超光速移動を実現し、銀河系の様々な地域へ進出している。
但し余りに宇宙が広大である為に「宇宙海賊」等の被害も多く、治安維持の為に銀河パトロール隊が設立されている。また、この時点で既に人類は他の星系に属する「異星人」とコンタクトしており、その中でも最も神秘的な異星種族が「アリシア人」である。
彼らは人類よりも古い種族であり、精神面での発達が著しい。そして彼らはその技術を応用して「レンズ」と呼ばれる装置を生み出した。これは知的生命体の持つ精神能力を拡大し、各種超能力を付与する機能を有する。レンズは1万分の1と言われる選抜試験を通過した精神/肉体能力的に優れた銀河パトロール隊員にのみ付与される。
そのアリシア人の神秘の装置「レンズ」を有し、銀河パトロール隊の中枢を担う存在がレンズマンである。
レンズマンシリーズ
1.「銀河パトロール隊」ISBN:4488603165
2.「グレーレンズマン」ISBN:4488603173
3.「第二段階レンズマン」ISBN:4488603181
4.「レンズの子供たち」ISBN:448860319X
5.「ファーストレンズマン」ISBN:4488603203
6.「三惑星連合軍」ISBN:4488603211
7.「渦動破壊者」ISBN:448860322X
1〜4巻はキムボール・キニスンがレンズマンになってからの活躍を描いたもの。5巻は初めてレンズマンになったヴァージル・サムスの話。6巻は地球に文明が出来てからレンズマン誕生直前までのエピソードを集めたもの。7巻は時代的には3巻と4巻の間で、レンズマンも登場するが主人公は非レンズマン。
E・E・スミス以外によって書かれたレンズマン
「ドラゴンレンズマン」ISBN:4488603149
「リゲルのレンズマン」ISBN:4488603157
「サムライレンズマン」ISBN:4199050922
レンズマンのうち、特に高い能力を持ったものに与えられる呼称および階級。灰色制服の着用を認められ、独自に判断して行動する権限を与えられる。
正式名称としては「独立レンズマン」のよう。服を着用する習慣のない種族もいることや、リゲル人のように視覚を持たない種族には「ゲレー」は存在しない為。しかし地球人等の独立レンズマンの愛称である「グレーレンズマン」が他の種族にも広まった可能性も高い。
レンズマンの中でさらなるエリート。精神的に一つ上のステージにいる。
作中では、主人公のキムボール・キニスンの他、バランシア(ヴェランシア)のウォーゼルなど数名がいる。
ほとんどのレンズマンは生涯に一度だけアリシアを訪れるが、第二段階レンズマンは2度訪れて高等訓練を受ける。