この本、以前から気になっていたのですが、先日家にたまった本をブックオフに売りに行った際、中古本が売られているのを発見して買ってきました。ずっと積読になっていましたが、この三連休でやっと読んだ次第。 ビジネスの経験談の本は、たいてい自慢話か無味乾燥な事実の羅列になってしまうことが多いのですが、この本は極めて抒情的なトーンの中で、ロシアの文化や社会などへの考察も交えながら、また奥田会長との個人的なエピソードなども挿入しながら、ビジネスの体験談が語られるという不思議な雰囲気を持った本です。 著者は、もともと長銀のエコノミストで、ウクライナ大使館付き調査員からトヨタに転職し、ロシアのトヨタ販社の社長を…