伊藤若冲は最近人気が急増している江戸時代の絵師です。高い写実性に加え、想像力を働かせた作品が特徴であることから「奇想の画家」と呼ばれているそうです。私は若冲の系譜を受け継ぐ現代の画家は「五百羅漢図」を描いた村上隆だと思っているのですが、最近その作品を初めて見た「ロッカクアヤコ」(本名、六角彩子=38)もまた、この流れの中で輝く一人ではないかという印象を持ちました。 先月のことで遅きに失した感があるのですが、千葉県立美術館で開催中(2020年10月30日~ことし1月11日まで)の「魔法の手 ロッカクアヤコ作品展」をのぞきました。平日であり入館者は少なく、三密の心配がなく原色を使った独特の世界に浸…