今回はモンテスキューの「ローマ人盛衰原因論」を要約していきます。「法の精神」で有名なモンテスキューですが、「ペルシア人の手紙」と合わせて有名な三部作の一つです。既に絶版となっており入手困難な本ですが、ヨーロッパ史と歴史研究の面白さが詰まった本で非常に魅力的な内容です。「古代に一代帝国を築き上げたローマがなぜ滅びたのか?」の問いに対しての要因分析が考察の中心となっており、暗喩的に当時のルイ14世の絶対主義批判をしている点が注目です。 「ローマ人盛衰原因論」 ■ジャンル:歴史・政治 ■読破難易度:中(ヨーロッパ史や政治・法律の基礎があると面白く読めます。自分は世界史の教科書を手元に置いて、時折読み…