今回はモンテスキューの「ペルシア人の手紙」を要約していきます。法の精神で有名なモンテスキューの出世作で「ペルシア貴族が中東~ヨーロッパを旅しながら見た出来事・感じたことを知人・友人宛に書簡にしたためて言語化するという体を通じて、中東社会・ヨーロッパ社会を評論・風刺する」という内容です。ユズベク・リカという2名のペルシア人が主人公で、ヨーロッパ社会に適合していき現実的に評論を展開するリカと中東社会に回帰しようとし、遠隔マネジメントの出来ない専制政治の状態に暴発するユズベクという奇妙な対比が非常に美しく小説としても面白い本です。今回は下巻にあたる手紙81~159までの後半部分を要約します。 「ペル…