特攻隊として出撃する隊員達に、出撃直前の最後の盃に酒をくみ、そして特攻隊員を見送った人がいます。2008年(平成20年)に当時85才だった松尾さんです。今回はその貴重な証言を紹介します。 (兵役に合格できなかった無念は今も・・)松尾さんはお父さんが村長をしていました。そんな家でしたから名家でした。松尾さんは12才頃に盲腸をこじらせ、学校を2年間休みました。そのため兵役検査では丙種となり、兵士として戦場に行くことにはなりませんでした。当時、兵役に就くことができないことは、日本男子として大きな恥であったと松尾さんは語ります。(万世で特攻隊員に最後の盃の係りに)戦地に行くことはなかった松尾さんは、特…