ーーーー講義録始めーーーー もう一つ気になったのですが、それぞれの普遍定数の「スケール」、つまり10の何乗といった数の桁がかなり異なるように思いました。 とても良い視点ですね。さらっと触れましたが、例えば万有引力定数は10の-11乗でしたね。それに対し、真空中の光速は、約3.0 × 10⁸ m/sです。マイナス11乗とプラス8乗とでは桁が大きく異なります。もちろん、次元も異なるので直接比較はできませんが、スケールで見ると小さいものも大きいものもあります。 例えば、万有引力定数が非常に小さいことは、重力がとても弱い力であることを示しています。具体的には、1kgの物体を1メートル離しても、引き合う…