世の中、何故かは知らぬが「願い事」は三つまで、というのが相場のようである。 子供の頃に読んだ童話だか逸話に以下のようなものがあった。あるお婆さんが妖精だか天使から三つの願い事を授かった。貴方が望むもの(こと)を三つまで叶えてあげましょう、というそれだ。ところがこのお婆さん、何をトチ狂ったか、「大きなソーセージが欲しい」などとのたもうてしまう。そしてお皿の上には大きなソーセージ。喜ぶお婆さん。そこへ愛人宅から戻ったお爺さん登場。「このソーセージは何だ?」「お爺さん、聞いてくださいよ。実はかくかくしかじか…」「馬鹿じゃないのか、お前は。せっかくの大事な願いをそんなことに使ってしまうなんて。そんなソ…