中華民国の国父・孫文が提唱した中華民国政治の基本理念。
中国国民党の政綱となり、革命運動の発展とともに、その内容は深化し、孫文の晩年に完成。 民族主義、民権主義、民生主義の三原則によって構成、民有、民治、民享の思想である。
民族主義:民族の独立。(民有) 民権主義:民主制の実現。(民治) 民生主義:地権平均・資本節制による経済的不平等の是正。(民享)
『中華民國憲法』総則の第一章には: 「中華民国は、三民主義に基づく民有、民治、民享の民主共和国とする。」がある。
軍閥打倒・支那統一の方便として、孫逸仙は赤色ロシアと手を組んだ。 モスクワが、コミンテルンがこの繋がりにどれほど執心していたか。ものの数年を出でずして送られて来た「顧問」の数が物語る。 軍事、教育、政務等々、各方面に合わせて二百人超だ。二百名を凌駕する赤色工作員たちが専門分野に食い込んで、「改革」「指導」の美名の下に組織の仕組みを根っ子からアカく染色していった。 おそるべき作業といっていい。 甲斐あって、たちまち支那の天地には「兵匪」に加えて「工匪」なる、──資本家憎しに脳細胞を専有されて、本来の業務もそっちのけ、ただひたすらに暴力的な階級闘争を事とする、元労働者の現ロクデナシ、そういう類の獣…