無人島に一冊持っていくならこの本、といってよく話題になる歎異抄。大昔読んだ気がするが、どんなことが書いてあったのか気になり読んでみた。 三田さんによる意訳はとても読みやすい。そして、あれこれ浅はかな人間の計らいを捨てて阿弥陀さまの本願を信じて念仏を唱えよ、という親鸞の教えもシンプルでわかりやすいと思う。 しかしなぜ阿弥陀様の本願を信じられるのかが全くわからなかった。そこは理屈ではないようである。信じるものは救われる、といったところか。このあたりついていけずもやもやするばかりで半分くらいで挫折。 ”我を信ぜよ”と主張するカルト宗教が乱立する中で”信じる”という行為は非常に危険と思う。本書にも書い…