人造人間キカイダーの悩みに『天声人語/26/5/19』は思う▼1970年代のヒーロー、ジロー(キカイダー)には「良心回路」が埋め込まれているが、それは不完全、彼は善と悪の間で悩みながら強敵に挑んでいく▼その良心回路の改良を言われるが彼は「不完全な『良心』を持っていたほうが人間らしいと思うんです」▼人間とは何か。歴史をふり返れば、これほど邪悪な存在もないだろう。むしろ私たちの心には元々「悪」がいるのではないか▼いま私たちの目の前にいるのは人工知能である。心を持たないAIに不安を感じつつ、AIが人間のようになることも恐れる。完全を求めながら、不完全のなかに自らの本質を見出してしまう。そんな葛藤が、…