2020年に急いで読んだ『日本の国際法学を築いた人々』は再読したいと思っていた。国際法が日本にどのように受け入れられて行ったのか?は現代日本国家形成を理解するのに重要であり、また国際法学がなんであるかを理解するにも重要だからである。 読書メモを綴っていきたい。 まずは著者の一又正雄についての【研究ノート】がある。 大中真、 周圓 「一又正雄の文庫を訪ねて」桜美林論考. 人文研究 巻 10, p. 43-51, 発行日 2019-03-20 1974 年 10 月 26 日に 67 歳で病のため死去した一又はその前年に『日本の国際法学を築いた人々』を出版している。戦中は「大東亜国際法」策定にも…