https://www.youtube.com/watch?v=Pdn07wgUrno&t=513s この作品を不条理演劇として上演したのは1962年ピーター・ブルック演出によるロイヤル・シェイクスピア・カンパニーださうだ。さう言はれると確かに、リア、道化、哀れなトム実はエドガー、の三者によつて展開する曠野の場面は、サミュエル・ベケットのテイストに近い。それは即ち世界観に由来するものであって、そのことはブルックにインスピレーションを与へたと思しきポーランドの文学・演劇学者ヤン・コットの著作『シェイクスピアはわれらの同時代人』(初版は1961)に詳述されてゐる。 コットは、不条理劇といふ言葉はあ…