*与謝野晶子の旅 「比企の渓」 -嵐山渓谷風景- 与謝野晶子は昭和14年(1939年6月)に、嵐山渓谷の「松月楼」を訪れています。その時に詠んだ歌がこの歌碑にある歌です。*嵐山(らんざん)渓谷は、いろはの近くにありますが、隣町になります。 槻の川赤柄の傘さす松の立ち並びたる山のしののめ 晶子 つきのかわ あかがらのかさ さすまつの たちならびたる やまのしののめ 与謝野晶子の旅の歌は、「比企の渓」と題して歌誌「冬柏」(とうはく)に29首載っています。この碑の歌はその中の一首で比企丘陵に多く見られた赤松 を歌っています。『冬柏』時代の与謝野晶子と旅・短歌」の資料にも、〈昭和14(1939)年6月…