🌱鎌倉右大臣(93番) 新勅撰集 羈旅・525 🌊世の中は 常にもがもな 渚なぎさ漕ぐ 海人あまの小舟をぶねの 綱手つなでかなしも 〜変わりやすい世の中ではあるが、 ずっと平和であってほしいことだ。 この海辺は平穏で、 渚を漕ぎ出す小舟が 引き綱を引いている光景が、 しみじみと愛しく心にしみることだ。 💠 源 実朝 💠みなもとのさねとも 💠 鎌倉右大臣 💠 かまくらのうだいじん (1192~1219) 鎌倉幕府を開いた源頼朝と北条政子の次男 繊細で鋭い感性を持ち、百人一首の撰者・定家の指導で和歌に親む。 1203年12歳で3代鎌倉幕府将軍となる。 28歳になった1219年の正月、 鶴岡八幡宮へ…