はじめに グリホサート N-(phosphonomethyl)glycine)は、1970年代にミズーリ州セントルイスのモンサント社によって、ラウンドアップの名前で商品化された殺草剤です。日本では除草剤と銘打って市販されています。いわゆるラウンドアップ農法は、除草剤耐性遺伝子を組み込んだ遺伝子組換え作物を除草剤散布の下で雑草を非選択的に殺しながら栽培し、効率的に収穫する方法であり、米国を中心にトウモロコシ、大豆、キャノーラなどの生産に適用されています。現在、世界で最も多く使用されている除草剤であり、世界の農薬使用量の約72%を占めています。 グリホサートは、植物の芳香族アミノ酸の代謝に関与する…