世界を肯定する哲学 (ちくま新書) 作者:保坂 和志 筑摩書房 Amazon 待ち時間に『世界を肯定する哲学』保坂和志を読む。 金太郎飴のような人だね。つげ義春ではないが、「ぽきん金太郎、ぽきん金太郎」(by『ねじ式』)。どこを割っても、何を読んでも、保坂和志だ。あ、決して批判とかそういうんじゃなくって。 一人ジェイムス兄弟とでもいえばいいのか。プラグマティズム(実用主義)の代表者の一人である哲学者ウィリアム・ジェームスと作家ヘンリー・ジェイムスの兄弟。兄が「小説のような哲学」者なら、弟は「哲学のような小説」家といわれていた。 一箇所、引用。 「書物とインターネットには本質的な違いがある。書物…