日本のパスポートは、世界で最強クラス。190を超える国や地域にビザなしで行けるという、旅人から見たら夢のようなツールを、ぼくらは標準装備している。 それなのに、「海外に行ったことがない」という人は思った以上に多い。本当に、言葉の壁やお金の問題だけなんだろうか? たしかに日本は、安心で快適な国だ。だけどその「快適さ」が、ときに無意識の足かせとなって、人生の幅を狭めてしまうこともある。今回はそんなテーマを、少し視点を変えて見つめ直してみたい。 “有給は申し訳ない” という空気の正体 「ちょっと海外行ってきます」と言える職場は、日本ではまだまだ少数派だ。 たとえ制度としての有給があっても、「迷惑をか…