日本の世語(和歌、俳句等日本文学)と禅 坐禅はインド発で、中国を経て日本にやってきた。日本では、神道と融合して、日本化されて伝わっている。なので、日本の坐禅は、神道と気持ちが一つになっているところがある。公案は、「碧巌録」とか「無門関」といった古典から出されていることが多いけれど、日本の一般の言葉、世語でだされている公案もたくさんある。 ということで、日本の世語からくる公案を、いくつか紹介いただいた。世語とは、和歌・俳句・川柳・都都逸など日本文学に使われる言葉たち。 日本の神話から。 弓も折れ、矢も尽きはつる、処にて、さしも許さで、強く射てみよ 鎌倉時代の禅匠の言。鈴木大拙「禅と日本文化」(欧…