一昨年「Chat-GPT」の登場に始まるAIブームは、応用分野の開拓と同時に規制論も巻き起こした。キリスト教文化の影響か、欧米各国では「AIが人間を超える:シンギュラリティ」への危機感が日本より大きく、より強い規制を求める声が強い。そこで先週紹介したように、規制が緩いとされる日本にAI関連企業が集まってきている(*1)。 では中国はどうか?欧州などで強く求められる、個人データの利用規制はほぼない。AIが職を奪うとする労働者のストライキも、たぶんない。AI用の先端半導体が入手しづらいという問題はあるかもしれないが、技術も利用拡大条件も整っているとみるべきだ。ではどの分野に中国のAI利用は進むのか…