僕は、49歳で会社員を辞めてマイペースに暮らしてるのですが、会社員を辞めてから、それまでに絡め取られて失ってしまった、本来の自然な自分を取り戻すがごとく、自由な時間の中で、小説を次から次へと読み漁りました。 世の中には、本当に多くの素晴らしい数々の物語がある事を実感し、感動しているのですが、その中で会社員時代に長年、擦れ傷ついてしまった僕の心を癒してくれたのが、 「吉田篤弘さんの著書」 でした。月も珈琲も好きな僕は、タイトルと表紙に惹かれて「月とコーヒー (文芸書)」を近所の書店で、最初に手に取りました。帯に書かれている通りの「とっておきのお話。24ピース」です。大人の童話の様な、寓話の様なお…