本島から瀬底島にかかる橋 今週のお題「今月の目標」 夏休みに瀬底島を訪れたところ、旅館のホールが漫画祭り状態でした。その中で見つけた一冊、中沢啓一の「はだしのゲン」。広島で被爆したゲンが戦中戦後の理不尽な境遇でも自分を見失わずに生きていくという伝説的な名作ですが、実際に読んだことはありませんでした。 第一巻から凄い暴力の嵐で、必死に生きる人間のストレートな表現に惹きつけられます。今からわずか80年くらい前の話ですが、天皇や政治家の戦争責任を声高に問うゲンの父親が無実の罪を着せられ、警察で拷問を受けたり、「非国民」の息子として学校や近所で虐められるゲン兄弟姉妹。 子どもでも大人でも、権力に従わな…