山田航 「現代歌人ファイル」 感想の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 中津昌子 bokutachi.hatenadiary.jp たったいま人が笑っていた席に冬の陽光だけが落ちてる 何となくパステル画の質感を連想させる歌が多い感じがします。「しんねり」「ふうわり」「とろりと」といった擬音の使い方が優しくて、でも明るいだけじゃない、子供時代の傷みたいなイメージがあります。解説に 口語まじりのやわらかな歌の中に、独特の世界観がある。栗木京子は「欠落へ怖れとの親和性」と評しているが、欠落に対する不安が歌の基本を支えているのである。そして、その先に見ているのはとてつもなく大…