「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 201.すこしずつ花の領土になっていく家のかたちを思い出せない (丸山るい) 砂子屋書房「一首鑑賞」コーナーで井上法子が紹介していました。 sunagoya.com この歌を読んで、とっさに 廃駅をくさあぢさゐの花占めてただ歳月はまぶしかりけり (小池光) を連想しました。 この「花」は何の花だろうか。家を覆いつくすもの、というと、花よりも蔦みたいなものが連想されます。だから、なんだか現実の廃屋を詠んでいるのではないような気がする。「家のかたちを思い出せない」というのも、そこにまだ家屋があって、花が覆っていく、って意味…