この『新世紀』287号所収の「〈暗黒の二十一世紀〉を覆す革命的拠点を構築せよ」(以下「構築せよ」と略する)は今日の「革マル派」指導部の腐敗が凝縮されているように私は感じる。いや、今日神官と化している「革マル派」官僚どもによる党組織の同志黒田崇拝への誘導=宗教集団化の追求のはじまりではないかと思う。反スターリン主義運動の「原始創造」を場所的に創造すると称してはいるが、同志黒田を神格化しその権威を利用して下部党員の上に君臨しているにすぎない彼らにそれができるわけがない。何のために56年の黒田の思想的展開を追体験するのか、ここからして狂っているからである。この論文では彼ら神官どもの反スターリン主義運…