5.終わりに 以上、平成30年度告示『高等学校学習指導要領』とカント道徳教育から、「主体的・対話的で深い学び」について検討してきた。 インターネットによって、新時代の到来が社会や生活を大きく変えていく。その中で、教育活動全体を通じて「人間としての在り方生き方」に関する道徳教育の充実を図ることを、高等学校は目標に置く。近い将来に備えるため、「主体的・対話的で深い学び」による授業実践が必要である。 一方で、自立した社会の一員となり自分自身の内的価値を持てる存在者となるような指針を18世紀、既にカントが示した功績は注目に値する。 カントという人物のフィルターを通して、平成30年度告示『高等学校学習指…