過去のどの時期を思い出しても、そこから先がどうなるか、今現在がこんな感じであることを予想だにしていなかった。元々、未来予想をしたり将来の目標を立てたりはあまりしてこなかった人間ではあるが。何となく思っていたその時点での近い未来、例えば数年後の妄想も、何一つその通りになったことはない。小学生の頃の、何の根拠もないが表明した夢は叶えられると思っていた純粋な私はいつの間にか消えて、来年のことすら「それはお約束できません」と初っ端から言うような人間に育った。「夢を持つことは大切」とは思ってきたが、叶わない事実や自分の無力さを突き付けられることに当然恐怖があったし、そもそも先々の目標を立てること自体が苦…