就活に失敗し、ネトゲ廃人の自宅警備員となっていた刹那(オンラインゲームでのHN)は、親に見捨てられ、島流しの憂き目に。付き合いのなかった伯父の残した遺産として離島にある建物を相続して住み込む羽目になったのだ。企業の研修センターとして建てられたものだが、現在は空き家であり、資産価値のない負動産でもある。 親に縁を切られ、初期の雑費だけ持たされて送り込まれた刹那はない知恵を絞り、自分と似たような境遇の人間を住まわせて費用を負担して貰うことを思い付く。そしてやって来たのが、日本の最高学府を卒業しているもののコミュ障で、アルバイトの面接にさえ受からないヒロだった。ヒロを得意のゲームに引き入れ、面倒を見…