予想したとおりだ。親方に入ってもらって、枝を払っていただいてからいく日も経つので、裏木戸を抜けて狭苦しい場所へ入ってみた。樹木たちの根かた一帯には雑草が芽吹いてくる気配も見えない。 助手の若い衆と二人して入ってくださった。若い衆は梯子を据えたり道具を整えたりして、親方が樹上の作業にかかられてからは、親方が落してくる枝葉を掃き集めたり袋詰めしたりなさるのがおもな仕事だ。が、合間を看ながら、地上の草引きをしてくださった。私が春に一度粗っぽく草むしりしたきりだから、雑草類もだいぶ復活してきていた。これはこれで、ひと仕事だ。 玄人さんの草引きは、素人の草むしりとはわけが違う。すぐさま再生してくる根っこ…