東京・人形町は大好きなエリア。 江戸⇒明治⇒大正⇒昭和のいい和菓子屋が多い。 私の中では観光客でごった返す浅草よりも渋い、ある種モダンな系譜も感じさせるオーラをまとった町。 今回ご紹介したいのは、いい店構えの「京菓子司 壽堂」(ことぶきどう)。 作家向田邦子さんもファンだった「黄金芋」がこの店の名物だが、今回はこの季節限定の「栗蒸し羊羹」を取り上げたい。 厳選した国産の新栗を惜しげもなく使い、そのほっこり感と風味、それに蒸し羊羹部分の淡い甘さとくちどけがワンランク上だと思う。 「新栗の時期だけ、今月(11月)いっぱいでおしまいです」(女性スタッフ) 昭和にタイムスリップしたような、こじんまりと…